学校向けCMSテーマ「School Chime」の販売について

 多くの学校では、レスポンシブ非対応の旧式Webサイトや、セキュリティ面に不安のあるCMSが、いまだに使われ続けています。
私たちは、こうした現状を「学校のDX化」という視点から、根本的に見直せないか検討しています。

その一つの答えとして、複雑化し、脆弱なセキュリティ状態となっている旧式CMSから脱却し、
高速に動作し堅牢なCMSとして注目されている「WinterCMSを採用。
そこに学校専用の機能を搭載したカスタムパッケージ「School Chime」を開発しました。

「School Chime」は、高速・軽量・安全なCMS「WinterCMS」をベースに、学校現場に最適な機能を搭載しています。
「お知らせ」や「行事カレンダー」の掲載、「PDFドキュメントの配布」など、日々の学校のWeb更新作業をもっとシンプルに、もっとスムーズに。現場の先生方がすぐに使えるように、直感的な操作性を重視しています。

これからの学校ホームページに、もっと安心と使いやすさを。

低コストで最新の学校ホームページが運用可能です。ぜひ一度ご検討ください。

School Chime

※本製品は、Winter CMSの上で動作するプラグインとテーマのパッケージです。
・WinterCMS動作環境をご確認の上、ご購入ください。
・1校につき1ライセンスのご提供です。
・複数校分の購入をご希望の場合は、販売サイトではなく、弊社お問い合わせフォームよりご連絡ください。
・インストール方法に関するお問い合わせにもお答えしております。

 WinterCMSは、MITライセンスにより無償で配信されています。「School Chime」を購入される予定がない方も、基本的なCMSの機能が提供されていますので、この記事をご覧になった機会に是非お試しください。その柔軟さや合理性の高さに驚かれると思います。このページに、「School Chime」のインストール手引きを示しておきます。WordPressがインストール可能な一般的なレンタルサーバーであり、sshが利用できる環境があれば、インストールは難しくありません。

School Chime インストール手引き

本ドキュメントのバージョン: 1.0
ドキュメントリリース: 2025.7.26
作成者 MUNEATSU合同会社

1. インストール要件

School Chimeは、WinterCMS上で動作するプラグインとテーマファイルのパッケージです。
WinterCMSが動作するサーバー環境が必須となります。

WinterCMSのインストール方法や詳細については、WinterCMS公式サイトをご参照ください。


1.1 サーバー環境

  • PHP バージョン: 8.0 以上、8.2 以下推奨
  • PHP拡張モジュール: PDO, OpenSSL, Mbstring, Tokenizer, XML, Ctype, JSON, BCMath など
  • Webサーバー: Apache または nginx
  • データベース: MySQL 5.7 以上、MariaDB 10.3 以上、または SQLite
  • Composer が使用可能であること

1.2 サーバー環境(インストール要件)の確認方法

サーバー環境の要件に適合するかどうかは、以下の方法でご確認いただけます。

1.2.1 PHP バージョンの確認

ターミナルやSSHで次のコマンドを実行して、phpのバージョンを確認してください。

php -v

1.2.2 PHP拡張モジュールの確認

必要な拡張モジュールがインストールされているか確認します。

php -m | grep -E 'pdo|openssl|mbstring|tokenizer|xml|ctype|json|bcmath'

1.2.3 データベースのバージョン確認(MySQLの場合)

MySQLにログイン後、次のSQLを実行してください。

SELECT VERSION();

1.2.4 Composerのバージョン確認

Composerがインストールされているかどうか確認します。

composer --version

※ 上記コマンドはSSHやターミナルを使用できる環境で実行してください。 ※ 共有レンタルサーバーなどでは管理画面のPHP情報で確認可能な場合もあります。


2. インストール手順

2.1 データベースの準備

School ChimeおよびWinterCMSを利用するために、適切なデータベースの準備が必要です。
ここではMySQL/MariaDBを例に、データベースの作成とユーザー権限の設定方法をご説明します。


2.1.1 データベースの作成

サーバーのツールなどを使用して作成しても大丈夫です。ここでは、sshやターミナルの操作を説明しています。

  1. サーバーにログインし、MySQLのコマンドラインクライアントを起動します。
mysql -u root -p
  1. データベースを作成します。以下は「winter_cms_db」という名前の例です。
CREATE DATABASE winter_cms_db CHARACTER SET utf8mb4 COLLATE utf8mb4_unicode_ci;

2.1.2 データベースユーザーの作成

  1. 新しいデータベースユーザーを作成します。例として「schooluser」というユーザー名を使用します。
CREATE USER 'schooluser'@'localhost' IDENTIFIED BY 'your_password_here';
  1. 作成したユーザーにデータベースへのすべての権限を付与します。
GRANT ALL PRIVILEGES ON winter_cms_db.* TO 'schooluser'@'localhost';
  1. 権限を適用します。
FLUSH PRIVILEGES;

2.1.3 接続情報の確認

ここで設定した内容については、WinterCMSの設定やSchool Chimeのインストール時に、以下の情報が必要となりますので、控えておいてください。

項目
データベース名 winter_cms_db など(任意)
ユーザー名 schooluserなど(任意)
パスワード your_password_here(任意)
ホスト名 localhost(通常はlocalhost)

2.1.4 SQLiteを使用する場合

SQLiteは設定が簡単で手軽に利用できますが、大規模な運用にはMySQLやMariaDBを推奨します。 SQLiteを使用する場合は、WinterCMSの設定ファイルでSQLiteのファイルパスを指定してください。

2.1.5 注意事項

本手順はMySQL系データベースを想定しています。PostgreSQLなど他のDBを利用する場合は、適宜コマンドを変更してください。

パスワードは強力なものを設定し、第三者に漏れないように管理してください。

共有サーバーの場合は、サーバー管理者の提供する管理画面からデータベース作成・ユーザー設定を行うケースもあります。


2.2 WinterCMSのインストール

WinterCMS本体のインストール手順を説明します。

  • Composerを利用したインストール
  • Webサーバーの設定
  • 動作確認

2.2.1 インストール手順(Composer 使用)

  1. プロジェクトディレクトリの作成 サーバーの任意の場所にプロジェクト用のディレクトリを作成します。ディレクトリの設置場所は任意ですが、WinterCMSのWebルートはプロジェクト展開後のpublic/フォルダになります。

※自前サーバーの場合は /var/www/winter-cms/ など、任意の場所にプロジェクト用ディレクトリを置いてください。 ※レンタルサーバーの場合は yourdomain/public_html/ 以下にしか入れることができない制約がありますが、public_html/の直下にインストールしても動作します。

  1. WinterCMSのインストール 作成したプロジェクトディレクトリに移動し、Composer を使って WinterCMS をインストールします。
cd /path/to/your/project
composer create-project wintercms/winter .

インストールの過程で、次のように設定項目の入力が求められますので、適切に入力して進めてください。

設定項目 入力例 備考
Database type 0 (MySQL) SQLiteなども選択可能
MySQL Host 127.0.0.1 サーバーのデータベースホスト
MySQL Port 3306 通常のMySQLポート
Database Name winter_cms_dbなど 作成済みのデータベース名(任意)
MySQL Login schooluserなど 作成済みのデータベースユーザー名(任意)
MySQL Password (設定したパスワード) データベースユーザーのパスワード
First Name (管理者の名前) WinterCMS管理画面の初期管理者情報
Last Name (管理者の姓)
Email Address yourname@example.com 管理者メールアドレス
Admin Login administratorなど 管理者ユーザー名
Admin Password (管理者パスワード) 任意の強力なパスワード
Application URL https://example.com 運用するサイトのURL
Backend Locale 39 (日本語) 言語選択
Timezone Continent 8 (Asia) タイムゾーン
Default Backend Timezone 73 (Asia/Tokyo) 管理画面のタイムゾーン

※インストールの最後に表示される
Configure advanced options? (yes/no) [no]:は、デフォルトのままでも大丈夫です。


2.3 WinterCMS用Blogプラグインのインストール

School Chimeで必須のWinterCMSの公式Blogプラグインをインストールします。

  1. Composer でプラグインを取得 sshやターミナルでプロジェクトルート(WinterCMSをインストールした場所)に移動した後、以下のコマンドを実行します。
composer require winter/wn-blog-plugin
  1. インストールしたプラグインを有効化(マイグレーション)します。
php artisan plugin:refresh Winter.Blog

上記コマンドを実行中に、プラグインの更新確認のため、Winter.Blogを入力する必要があります。


2.4 School Chimeのインストール

School Chimeプラグインとテーマの導入手順を説明します。
このプラグインは、zip形式ファイルで提供されます。 zipファイル展開した後、winterCMSのプロジェクトフォルダに入れてください。

2.4.1 School Chimeプラグインの配置

School Chimeパッケージには2つのプラグインがありますので、それぞれWinterCMSの plugins ディレクトリに配置します。

/your-project/   ← WinterCMSのプロジェクトインストール場所
  └── plugins/
      └── muneatsu/
          ├── japanholidays/
          └── schoolevents/

プラグインのマイグレーション(有効化)は以下のコマンドで実行します。

php artisan plugin:refresh Muneatsu.Japanholidays
php artisan plugin:refresh Muneatsu.SchoolEvents

2.4.2 School Chimeテーマの配置

School Chimeパッケージには、専用のテーマも含まれています。 展開されたテーマフォルダ school-chime を、WinterCMSプロジェクト内の themes/ ディレクトリに配置してください。

/your-project/
  └── themes/
      └── school-chime/

school-chime テーマは、School Chimeプラグインと連携して動作するように設計されています。配置後は、WinterCMSバックエンドの [CMS] → [テーマ] セクションでテーマを選択し、「有効にする」操作を行ってください。

💡ヒント: テーマを有効化した後は、トップページなどにアクセスして、エラーが出ないことを確認してください。 特に、プラグインとテーマの連携部分(例:メニュー、イベント、ブログ表示など)が正しく動作するかチェックししてください。